私事ですが、現在Shopify本社のあるカナダに滞在しており、越境EC等の現地調査を行っております。
最近、日本でも知名度が上がってきたShopify。
実はShopifyの本社はカナダのオタワにあることご存知でしたでしょうか?
今回は実際にカナダ現地で、Shopifyがどの様な立ち位置なのかをメインに現地の様子をお伝えしていきます。
日本では知ることの出来ない貴重な内容になっておりますので、ぜひ最後まで目を通してください。
【驚き】入国審査で感じたShopifyの立ち位置
私がカナダへ入国したのはつい2日前。
9月7日よりワクチン接種者は観光ビザで入国出来る様になり、現地での隔離も撤廃。
飛行機の搭乗率は80%超で、ここまで沢山の方がカナダへ渡航するんだ…と驚きを隠せませんでした。
カナダの入国審査はコロナ前から厳しく、現地での滞在予定はもちろんの事、所持金の金額や職種等様々な質問を聞かれます。
実際に私が職種を問われた際「Shopifyを構築しマーケティングをしている」と答えると「お前はShopifyを知ってるのか!」と喜ばれた一方で入国管理官に「構築するという意味が理解が出来ない」と単刀直入に言われました。
そこで今まで作ったサイトのジャンルもお伝えしたのですが、再度「理解が出来ない」と言われてしまったのです。
よく話を聞くと、Shopify本社があるカナダでは”自分たちで自力でECサイト作る”のが主流の為、Shopifyの制作会社はほぼ存在していないとの事でした。
カナダでは”気軽に誰でも作れるECサイト”という立ち位置の為、ほぼ自力で作成されているケースが多い様です。
日本で”BASE”と聞くと「あ!ネットショップね!」と思う方が多いのと一緒な感覚で、カナダではネットショップ=Shopifyというイメージが定着しています。
現状、サイト構築時に導入するアプリも英語のものが多くサポートも薄いのが現状ですが、
徐々に日本語対応されているアプリも増えてきておりますので、日本でもいつか”ネットショップ=Shopify”という日がくるのも近いかもしれません。
サポートが薄い現在ではShopify Experts等の知識が豊富な制作会社に制作を依頼するのも一つの手です。
日本のShopify Expertsの制作会社一覧はこちらをご覧ください。
【余談】カナダへの入国方法
ここで余談ですが、コロナ禍でどうやってカナダへ入国するの?と良く質問を聞かれるので、入国の際に必要な書類やアプリをまとめました。
・航空券(現在、Air Canadaが成田-バンクーバーの直行便を就航しています)
・eTAの取得(電子渡航認証)
・ワクチン摂取証明書(英文)
・PCR検査の陰性証明書(出発72時間前)
・ArriveCanの登録(カナダ政府が指定するアプリ)
上記5点が揃えば、すぐにカナダへ入国する事が可能です。
ShopifyはAmazonより信頼されている?
皆さん、買い物をする時はどこのサイトを使用しますか?
日本ではAmazonや楽天、Yahoo等の”モール型”と言われるサービスを利用される方が大半かと思います。
一方でカナダでは買い物する際はAmazon・Shopifyを利用する方が大半を占めるのです。これに関しては私も驚きました。
そこで、Shopifyを利用する方になぜAmazonの様なプラットフォームを使わないのか聞いたところ、下記の様な答えが返ってきました。
・Amazonは便利な一方、商品がありすぎて本当に良い物が分からない。
・サクラのレビュー等が多くあるのであまり信頼出来ない。
・一方でShopifyは製品の詳細が書かれていたり、販売元の想いや商品の良さをサイトから知れる。
これを聞いたとき、確かにな!と納得しました。
カナダでは”便利<信頼”を買う方が多く、個々で作られているECサイトの方が信頼が高い傾向にあります。
もちろん、個人で適当に作った様な低クオリティーのECサイトは信頼されませんが、
しっかりデザインの整った魅力はある綺麗なECサイトであれば、信頼度はかなり増すはずです。
また、Amazonに出品している時点で出品者は手数料が掛かっている為、直接Shopifyの様なECサイトから購入した方が、同じ料金でもクオリティーの高いものが手に入るといった声もありました。
日本ではネットで買い物をする際、モール型が主流となっていますが、今後は”モール<ECサイト”という時代も数年後に来るかもしれません。
最後に
ここまで私が実際に肌で感じた事をまとめさせて頂きました。
気軽にAmazonやメルカリ等に商品を出品出来る便利な世の中になった一方、本当に良い商品を見分けるのも難しくなってきているかと思います。
カナダの様な”便利<信頼”が勝る時代も日本で主流になるかもしれません。
この流れはかならず日本に来ると言えるでしょう。
私の予想では恐らく2年後には、”便利<信頼”が勝る時代がやってくると想定しています。
競合他社が増える前に、今から自社でECサイトを構築するのは如何でしょうか?